ドライバーの事故により社会問題となった睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)ですが、症状があっても未だに多くの患者さまが検査・治療されない状況となっています。当院では積極的に検査・治療を行い交通事故やSASによって引き起こる疾患の予防を心がけています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)は大きく分けて閉塞性(OSAS)、中枢性(CSAS)の2種類に分かれます。
閉塞性無呼吸症候群は主に肥満や頭頸部の骨格、上気道の物理的な影響(扁桃腫大など)で起こります。内科的に唯一効果が認められている治療はCPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)になります。扁桃腫大などが原因の場合には外科治療が有効な場合がありますので、耳鼻咽喉科へ紹介となります。脳の機能障害や心機能障害など中枢性無呼吸症候群が原因の場合としてレストレスレッグス症候群や周期性四肢運動障害など特殊な疾患が不眠の原因である場合には専門科への紹介となります。
ここ最近では運転業務の必要な会社は積極的にドライバーの検査・治療を推奨していますので、検査・治療をご希望の方はご検討ください。精密検査が必要な方は近隣の病院へ紹介いたします。